黒字・・・ユーザーサービス
青字・・・ K2
ツーツーツー、ガチャ。
はい、セーラー万年筆ユーザーサービスです。
こんにちは。
こんにちは。
え〜と、ちょっと商品のことについてお聞きしたいんですけれども、少し前の商品になるのですけれども、1998年に販売されたと思うのですが、「85周年記念万年筆シータ」という商品ですけれども。
はい。
これぇ、いいですか? これはですね、その万年筆に「波動転写技術」というのを使ってるという話を見たのですが、「波動」とは何ですか?
はい、う〜ん…、いろいろなその波動処理をすると、あのう、波動そのものの原理というのはよくはわからないのですけど、H2OのHとOとの結びつきの角度が、超純水の中においては104度っていう角度なんだけど、今ある世の中にある物なんかは、水なんかでもそれが崩れているよと、それで正しくそのH2Oの結びつきを104度の開きの角度に分子と分子との角度を調整する、そういった物が波動という風な処理で、我々の中にもその波動処理をするにはいろいろな方法があるらしいんですけど、詳しくは教えてもらえないらしいのですが、石室の中へ入れて何時間か、特殊な岩の中へ押し込んで、ん〜、72時間とかいって処理をしたかなぁ。
そういうことをするとですね、例えば万年筆のインキ。
これなんかも普通はその、ちょっとカサカサするかなぁという風な書き味の物がですね、急に滑らかに出たりとかですね、それから今度はあのプラスティックなんかにもゴムなんかにもそういう波動処理っていうのはできるわけで、それを持つと肩こりが治るとかですね、まぁいろいろな効用が言われてるんですよね。
で、カネボウ繊維さん?
当時85周年の頃にはそのシルクの繊維に波動処理をかけてそれをまぁ製品に組み上げるとそれが身体の体調を整えるとか、血流を良くするとか、暖かくなるとか、という風なものでいろいろなところがやられましたですね。
デニーズさんとかイトーヨーカドーさんにおいては、お刺身ですね、肉、これらをですね、え〜、防腐剤っていいますか薬品を使わずにこの波動処理した水をかけることによって細菌、バイ菌ですね。細菌が滅菌されるとかいうことであの保健所の立ち入りなんかでも、ずーと過去何年間も合格してるわけですよ。
だから、あの表には出せない、口でうまく説明が付きにくいので、みなさんやってられるけど、この波動処理をしてありますということを言わないんですよね。
で、今年のあのモスバーガー。モスバーガーがレタスを新潟の山奥で専門農家に栽培してもらってるらしいのですけど、雪深いところなんだそうですが、そこへ波動処理した水をかけると雪が積もらないんだそうです、全然。その畑だけ。だからそこでず〜っとレタスを栽培し続けたと。普通のところではビニールハウスとかをやっても今年のような豪雪ですから。モスバーガーさんはそのような使い方。
デニーズさんは生鮮食品のお肉とか野菜の上にそれを霧のように波動処理した水を噴霧する事によって腐食を防ぐ、という風にまぁいろいろなところにいろいろな使われ方が今されているんです。
で、飲み水を、その水を飲んだら体調が整うとかですね、あのアルカリ体質の身体になるとか、しかしなんか半分眉唾みたいなところもありますし。
その85年版のシータというのはペン先なんかにもそのような処理がしてあるんですよね。
インクもされているんですか?
いや、インクはとくにはしてありません。
ペン先の方?
ペン先の方にしてあるから、人間の身体の体調を整える作用であるとか、インキの流れがスムーズになるであるとか、そういった効用を謳って85周年記念万年筆シータとしてクリップがウェーブのように波打ったような形の物を出したのですよね、ハイ。
私も実際に波動処理をしたマフラーをですね、ずいぶん高価だったのですけど、カネボウさんから買って、確かに暖かいし肩こりしないしですしね、マフラー。ハイ。
それから女性のストッキングの中にも、その、そういう物を編み込んだりしてやっぱりカネボウさんだったかなぁ? ストッキングも発売されておりますねぇ。
あの健康医療と言いますか、そういう健康志向っていいますか、ハイ。
あの、今まではそのセーラーはやらなかったんですけど、抗菌処理、抗菌処理、抗菌処理、って冷蔵庫でも筆記具でもなんでもやりましたですねぇ? その結果、社内で検討会をした時に我々も同じような抗菌処理をした物を出した方がいいのじゃないか?と言った時に、これは主に子供さんが使うものだから何もかもバイ菌からバイ菌から遠ざける、遠ざけるようにしたら大きくなった時には東京山手線の電車のつり革を持ったら水虫になったとか、細菌にやられたとか、いろいろな病気がうつったとか、「抵抗力無くなるよ」と。
まぁ、今のアレルギー体質ですよね。花粉症なんかもそうですよね。あまりにも身辺を綺麗にし過ぎて清潔な状態の中の無菌室じゃないけど、非常に綺麗な状態の日本家屋の中で子供が育っていくと段々段々抵抗力の無い子供になるのじゃないかと。
で、セーラーはその抗菌万年筆は出さずに、絶対に出さないと言うんでセーラーはおかしいんじゃないの?と言われたんだけど、今となってはそれが結果として良くって、うちの方は逆にこの波動処理の方を選んだんですよね。
その波動の処理の方は今もされているんですか?
いえ、これはセーラー自身ではできなくてですね、そういう専門機関へですね、この原材料を波動処理をしてください、と言って我々もお願いして処理をしてもらいました。そういう波動処理をする研究機関へ。ハイ。うちではそういう技術は無いですし、そういう装置も無いです。
では、その波動の確認みたいなものも特にされてるわけではなくて、その機関の方に依託されているという感じなのですか?
ただ、あの感覚的なものですから、「これは波動処理をしたもの」、「これは波動処理してないもの」、という風に2本の筆記具を書き比べると明らかに差は出ます。
で、してないものとしてないものをやった時には、やっぱりこれ違うんじゃないの?さっきのとは? という風に、感覚的なものですから何とも言えない部分があるんですけど、してあるものはしてあるような効果が感じられましたですね。
だから、顕著に顔がどうなるとか、血圧が下がるとか、血流がどうなるとか、ということは具体的なデータは取れないんですけど、感覚的なイメージとして、これ書きやすいねぇ、というのはあったですねぇ。
しかし、営業マンもそういった分野の物については、何しろうちは万年筆屋なもんで、営業がそのデパートの責任者の人に対してもこの波動処理というのは、なかなかユーザーの方に説明がうまくできなくてですね、逆に言えば扱いにくい商品だって言うんでダダダダッと萎んでいっちゃったんですよね、ハイ。
だからセブンイレブンさんとか、デニーズさんとか、モスバーガーさんとか、カネボウ食品さんとか、そういう所は今でもやってらっしゃるんじゃないかと思いますけどね、これは裏情報なんですけど。
元々この波動というのは江本勝と言う方が本を出して広まったと思うんですけれども、やっぱりその影響なんかでこう作られたんですかね?
いや〜、たくさんの人が書いておられます。いろいろな人がおります、これは。両手で足りないぐらいその波動に関してはいろいろな諸説があります。
なかなか難しいところですね。
今ですね、この数年間波動が広がってきてですね、科学者の方が、まぁえ〜、調べたところですね、これはインチキだということを言われてる方がいらっしゃるんですけども、それなんかはどうですかね?
ん〜、うちの営業マンが申すように一般の消費者の方、一般のデパートの売り場の方に素人がなかなか説明がしにくい、売りにくい、と言うことでうちの方もドンドンドンドン後退・撤退していったという状況の中で、それを知ったものは非常に良いんだと言うんですけど、なかなかどこをどう説明して良いやら悪いんやら、言い返された時には反論ができないという風なことで、営業の方から敬遠されちゃったですねぇ。
で、最近はこの種の商品は、波動処理のものについては…、
取り扱わないと?
ええ、新たに開発しないと。言うことで、ハイ。
一時期は、この85年当時は有りとあらゆる物にそういう処理をしたんですよ。
そうですね、私もちょっと技術的な話とかになると全然わからないんですけれども、去年の12月にですね、あの朝日新聞社の方の雑誌「AERA」という雑誌があるんですけれども、こちらの方でもこのあのぅ波動のインチキというのをまぁ雑誌に載せまして、で後、今年の3月に、まぁもう今月ですよね、今月の終わりなんですけれども、愛媛大学と松山大学で物理学会がありまして、その中でやはりこの波動をインチキ物、インチキな科学と言うことで取り上げていくという動きが今出てるんですね。
はぁ、そうなんですかぁ、ええ。
そうですねぇ、まぁ、どっちが正しいのか私にはわからないですけれども…、そうですかぁ。
えぇ、うちの方もこれはもう過ぎ去った商品というところですかね。
はい、わかりました。
素人の営業の人にこの波動に関して説明しろと言ったら、ホントに学者さんから特別なレクチャーをしてもらわないと話できませんですよね。
そうですよねぇ。
そんなややこしい説明がいる商品は、やめてくれと。
「ハハハハッ」
「ハハハハッ」
そうですよねぇ。
黙って置いとけば売れる商品が良い商品なんだと。
「ハハハハッ」
「ハハハハッ」
結局、その具体的に、なんて言うんですか、機械で数字を測るようなことではその確認は全然されてなくて、感覚的なこの、
感覚的な事だったんですねぇ、ハイ。
わかりました。
どうも、お役に立てなくて申し訳ございません。
いえいえ、あのご丁寧にどうもありがとうございました。
じゃぁ、あの失礼します。
失礼します、ハイ。
ハイ。
ガチャ。(終わり)
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