インターネットランド TOSS(Teacher's
Organization of Skill Sharing) 通称 TOSSランド
教育方法の法則化を目指して、日本各地から授業などで教師が実践して作成された指導書がリンクされている。
試みは面白いと思う。
様々な社会状況、生活環境の中で「良い教育法」というのを探すのは大変困難でマジメな教師ほどツライ想いを感じているのだろう。
もし、それが方法論として確立できて、多くの教師と共有できれば素晴らしいと思うのはわかる。
しかし、問題なのは疑似科学やニセ科学、オカルトといったものと共通で「検証能力の有無」「事実を確かめ、曲解しないで受け止める視点」だ。
「これは教育に利用できるかもしれない。」と考えたなら、「調べる」べきだ。
最初は、意欲的な教師が単に良さそうな話に飛びついたということか、と思っていたがどうもそうでは無いと思うようになった。
「水の結晶」「波動」といったものに飛びつく教師は、最初からカルトに引き込まれる人間と同様の弱さを大きく持ってるのだと思う。
どんな人間でもカルトに惹かれる要素を持ってると言われるが、その中でもそれらに特に「弱い」人たちという意味だ。そして自己主張は強い。
(カルトに弱い人の特徴の一つとして「自己主張が弱い」というのがある。「波動汚染」された知人などを見てると主張・顕示欲は強く、あてはまっていないように思う。
自分自身の考えは弱いが、主張できる「柱」を手に入れると途端に強くなると言うことかな? )
おそらく、インターネットランド自体がそのような「疑似教育方法」に陥る要素を大きく持った仕組みだと思われる。
審査方法も具体的に提示されず、質問・疑問があっても返答をしない態度、誤ってる場合の修正力の弱さ。
何度かメールを出したが、一度も返事は無い。
忙しい中、やっかいな少数意見まで対応するのは大変かもしれないが、政治と教育は基本的に意見を無視してはいけない。
「小の虫を殺して大の虫を生かす」といった行動は時として必要であってもよほどの決断の時であり、決断の理由を表明しなければならない。
教育関係に携わる姿勢とはとても思えない。
一連の指導書の中には「水の結晶」「波動」を利用した授業の感想で、
「自分の病気は,ぜったい悪口をいわれた後になっていたので,それと同じだったんだなと思いました。」
と生徒が話してると書かれた物もある。
インターネットランドのFAQには「向山先生と法則化中央事務局の先生方の審査を経てから本登録されます。」とあるが、「波動」や「EM菌」の指導書が掲載されていることを考えると審査能力にも欠けていると感じられる。
法則化に興味を持った教師は用意された仕組みに乗るのでは無く、「法則化のためには何が必要なのか」考えるべきだろう。
追記:2006年04月01日
どうもTOSS関係の方の中には「今、水の結晶関連の指導書は削除されてるからいいじゃないか。」と考える人がいるようです。
去年末から今年初旬にかけて指導書が削除されたのはTOSSが行動したわけではありませんよ。指導書を掲載した筆者が自発的に削除したわけでもありません。
このサイトの活動で筆者に連絡を取り、削除になったのです。
筆者からは「水の結晶を信じてるわけではない。」といった簡単な返事か、もしくは返事が無いまま指導書が削除されました。
あなた方が「教育界のカルト組織」のように言われる理由がわかりますか?
追記:2006年04月04日
ブログでTOSS関係の方の意見について書きましたが、その時点ではTOSSに↓この検索リンクページは存在していました。
その後TOSSからリンクページが削除されたようです。
ブログやこのページの追記を読んだTOSS関係者が指導書筆者か該当TOSS支部グループかTOSSに連絡を入れて削除をお願いしたのでしょうか。
もしくは、筆者か該当TOSS支部グループが見て自発的に削除したのでしょうか。
それともTOSSに私が1月20日に連絡を入れて以来数ヶ月たってTOSS自身がやっと重い腰を上げたのが「偶然」にも重なったのでしょうか。
あるいは、私が以前TOSSや指導書の筆者に働きかけていたようにTOSS関係外の方が連絡を入れたのでしょうか。
ま、連絡があったり、TOSSがトップページなどで表明してるわけでも無いようなので可能性はいくつか考えられますが、本当のところはわかりません。
ブログの記事 「TOSSの人からのメール」
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