波動注意報
「波動汚染」の広がりを防ぐためニューエイジ系・オカルト系「波動」 「水の結晶」の関わるイベントや活動などに一般企業や公的機関が参加した時に注意報を出します。
 
更新: 2011年03月23日
波動信奉者・波動の存在を揺るぎなく信じてる方はページを閉じられる方がよいでしょう。
 

11/03/23 「関連商品」に追加。  11/02/25 「関連商品」に少し追加。

◆ 「波動汚染」とは ◆
 
「波動汚染」という語句を水や環境の波動が汚れている事と説明する方がいらっしゃいますが、「波動信仰」にハマり、物事の判断基準が「波動」中心となって心の中まで「波動」に染まる事を「波動汚染」と言います。
「波動」自体は信じていなくても説明に使われている話の一部を正否を確かめず受け入れてしまっている事も含みます。
(例:水(水の結晶)やご飯が「波動」の違いによって変化を起すなど。)

『科学ではなく、ファンタジーだが、今後解明されていく』 「単なるロマン的なこと、ファンタジー。」 「今後、周りの研究者によって科学的に証明されていく思う。」 - 江本勝  朝日新聞社 雑誌「AERA」 2005.12.5号 「『水からの伝言』の仰天」 より

「たとえばカルトは信者の疑問・批判・質問を、次のように言って葬り去る。『 すべてはそのうちはっきりするだろう 』。」 - J・C・ロス、M・D・ランゴーニ  「カルト教団からわが子を守る法」 より
◆ 波動注意報は ◆
 
  • オカルト系「波動」(水の結晶を含む)に対して注意を呼びかけます。
  • 「波動」の有無の議論の場ではありません。
    現状では「無い」と判断しています。
  • 「波動」が実在してるかどうかより「信じてる」という「信仰」を否定するわけでありません。
    信じることは各自の自由です。

[ 詳細 ]

◆ 波動について ◆
 
波動とは
「神秘主義 (人智の介入できない(と思いたい)不思議な現象・世界観への願望)」+「(実際には無いのだが有ると言われる)神秘現象に対して胡散臭い学位で権威付けをした人・業者などがニセの科学で根拠が有るかのように偽っている」 ものであり、そしてそれは「不思議な話に興味を持ち、科学に疎く論理的思考に弱い人を狙ったビジネス」のためのものです。
(人智の介入できない、とは語弊があるか。現代科学では介入できないがなぜか一部の研究者や業者やグッズでは存在が確認できるらしい。(笑))
水の結晶の話とは
上記の「神秘主義、神秘現象」+「ニセ科学での補完」にさらに「都合良く偏った価値観・道徳観」をプラスしたものです。
「良い悪いという価値」は「(神秘)現象が有って○○だから」と現象の違いで判断され、その神秘現象の有無はニセ科学によって作られています。
「科学的根拠がインチキ・ニセ」 → 「神秘現象の存在がウソ」 → 「現象が無いのだから現象に絡む価値観を持ち上げる事が無駄」 なわけです。
しかし、「波動」に囚われた方は「科学的な間違い、根拠の無さ」や「神秘主義に過ぎないビジネス」を問われると場合によっては「(現象が)無くても信じる」、「水の結晶の話がウソでも道徳観としては良い」と自分の価値観に逃げこみます。
現実は「オカルトを科学の名で偽ったビジネスの話」に囚われて利用されているだけです。
どのような価値観を持つかはもちろん自由ですが、「事実」を根拠として自分の価値観や良い道徳観を人に伝えたいなら「いかがわしいビジネス用の話」はやめておきましょう。
現象が現実にあるかのように人を誘導し欺く手法は昔からたくさんあるし、無い現象を「体感・実感できる」と錯覚する人もたくさんいます。

「無いことを科学者(科学)が証明する必要がある」

「科学は万能ではなく、まだわからないことがあり、水の結晶(波動)もそうした現象のひとつである。
水の結晶(波動)は現代科学の領域を越えている範囲のことだから現時点の科学(技術・知識)から現象を判断できなくても当然のこと。
科学者でありながら現代科学(科学者自身)の理解の範囲を超えたものを批判したいがために批判をするという非科学的な態度をとるのでなく、科学者として科学的思考法の原理原則に則って真剣に研究を進めていくべきである。」

水の結晶(波動)への批判に対してこのような主張を波動商品を扱う業者やオカルト信仰寄りの方が時々されるのを聞きます。
あなたも「そりゃそうだ。未知の現象を調べもせずに無いと断言するのはおかしい。」と思いますか?

[ 詳細 ]

  • 「波動」とは科学的証明の無く、一部の人が自然界に存在すると主張するエネルギーの一種。
  • あらゆる物質に固有の「波動」が有り、人間にとって良い波動、悪い波動があるとされる。
  • 物理学(量子力学)の波動とは違うと言ったり関係が有ると言ったりと関連商品販売会社によって主張が違い、統一性が無い。

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◆ インターネットランド ◆
 
インターネットランド
通称 TOSSランド
教育技術法則化運動(TOSS - Teacher's Organization of Skill Sharing - )

無料の教育情報提供のサイト。
日本各地の小学校の教師などが授業で実践した方法を指導書として作成します。
用意したホームページに指導書を載せ、TOSSに登録すると項目別にデータベース化されてTOSSからリンクが貼られます。
指導書は誰もが検索・閲覧できます。
(条件はありますが、教師に限らず誰もが参加できます。)

そのTOSSに「水からの伝言」「水は答えを知っている」(水の結晶)など波動関連書籍を利用した授業を行って作成した指導書が載り、それを参考に各地の小学校教師などが同様の授業(追試)をして新たな指導書を登録するという悪循環があります。
以前よりは波動関連の指導書の数は減ったようですが、いまだにTOSSには登録されたまま残っていたりします。(今はTOSS中央には無いかもしれない。)
各地のTOSS支部サイトにはさらに多くの指導書がそのまま残っています。

TOSSの「よくある質問(FAQ)」の中にページの登録には法則化中央事務局の先生方により審査を経て本登録されると出ていますが、どういった基準で審査が行われるのか、しっかりとした審査が行われているのかわかりません。

幾度かメールを入れましたが、返答も対応もありません。
記事へのリンクの削除はこちらが連絡を入れた筆者によるものと思われます。
その程度の組織なのでしょう。
◆ ニューエイジ ◆
 

ニューエイジ・サイエンス
1960年代〜1970年代に近代科学の行き詰まりの代案を求めるという形で生まれた。
伝統的な教え、学問の中から古い考えを捨て、真の教えを探求する運動。
つまり、宗教・哲学・科学といった学問に東西の神秘主義、霊魂などの超常的・精神的な思想を合わせて新しい考えを創ると言うもの。古い考え(超常的ではない?)に対しては批判的。

例:UFO(地球外知的生命体)、霊魂、輪廻転生、霊媒、などを組み合わせて予知や占いやエコロジーな話を用意したのがチャネリング。

しかし、ニューエイジ思想には物事を考えていく上でもっとも大事な「自己検証システム」が欠けているため好き放題に考えを広げる事ができてしまう。
結果的に制限が無く(小さく)、自由な発想が許されるので検証・実証の無いままのめり込んでいく。(場合がありえる)
大きな事件となったオウム真理教なども背景にこの思想を持っていると考えられる。
「波動」(水の結晶)もこのカテゴリに入る。

[ 感じる人 ]

[ 傾向 ]

 

─ CONTENTS ─
 

ニセ科学フォーラム 2009
(2009/11/23)
大阪大学中之島センター10F
佐治敬三メモリアルホール

菊池誠  (大阪大学サイバーメディアセンター)
左巻健男 (法政大学生命科学部)
天羽優子 (山形大学理学部)
飯島玲生 (大阪大学scienthrough(学生団体))
藤田一郎 (大阪大学生命機能研究科)

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YouTube
「VOICE ニセ科学」

東京くらしWEB
(2009/06/10)
『波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について』

東京都による不当景品類及び不当表示防止法の観点からの調査報告が掲載されています。
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『波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について』

MSN 毎日インタラクティブ
(2007/01/31 毎日新聞 東京朝刊)
『 理系白書’07:第1部 科学と非科学/1 万能うたう「波動」 』
記者:西川拓、永山悦子

波動注意報」の活動が紹介されました。
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『 理系白書’07:第1部 科学と非科学/1 万能うたう「波動」 』

『 理系白書 』
・科学と非科学/2 教室にニセ科学

NHK 視点・論点
「まん延するニセ科学」

菊池 誠(きくち まこと)
大阪大学サイバーメディアセンター大規模計算科学部門、(兼)大学院理学研究科物理学専攻、(兼)大学院生命機能研究科

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視点・論点「まん延するニセ科学」
(YouTube 動画)
※削除されたようです。

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「水からの伝言」を信じないでください
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田崎 晴明(たざき はるあき)
学習院大学理学部物理学科
専門:理論物理学、数理物理学、統計物理学

「水からの伝言」(波動)の説明、問題点、科学のルールなどがまとめられています。
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「水からの伝言」を信じないでください

「それは科学ではない」
「物理学会では相手にされなかった」

(2006/10/02 読売新聞 より)

kikulog
「ししゃかもグループの発表」

↓↓↓
日本物理学会2006年秋季大会
2006年 9月20〜23日
奈良女子大学

『言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響』
・言葉による水の氷結状態の変化
・言葉に対応する水中に含まれる元素濃度の変化

高尾征治 (九州大学大学院工学研究院化学工学部門 文部科学教官 助手(工学博士)、名誉博士号(イオンド大学、哲学))
川添淳一 (研究対象は英語のジョーク)
江本勝 ((株)I.H.M. 、代替医療学博士(オープン・インターナショナル・ユニバーシティ))
増本勝久 (ホワイトマックス)
里中耕也 ((有)IHMテック)
石田静子 (サロンドジャン)

ししゃ科も会

第六十一回物理学会年次大会
2006 年 3 月 30 日
愛媛大学・松山大学  

『「ニセ科学」とどう向き合っていくか?』
・マイナスイオン
・水は答えを知っている
(波動)(水の結晶)

田崎晴明
物理学会でのシンポジウム「『ニセ科学』とどう向き合っていくか?」について

物理学会でのシンポジウム開催のおしらせ

毎日放送 MBS
ニュース番組 「VOICE」 
(18:16〜18:55)
3/24に、 「水からの伝言」(波動)(水の結晶)に対しての批判的な特集の放送がありました。
「“ニセ科学”に我慢できない科学者」
(Google)